介護者メンタルケア協会

中島恵子|主任ケアマネージャー|社会福祉士|

介護/医療/福祉の現場で働く対人支援者や事業所向けの講演会、研修を実施


私、中島恵子は、主任ケアマネージャーとして、要介護者と家族介護者の暮らしのために、医療や行政、様々な事業所との調整を行い、管理職としては後輩育成や、地域のケアマネージャーを対象とした制度勉強会、介護の現場に携わる人同士の交流会などを開催してきました。

また、私自身も家族介護者です。

末期がんの義母の介護と看取りを経験したほか、若年性認知症の義妹の同居介護に加えて、実家で一人暮らしをしている実母のサポートをしている最中でもあります。

その実績を活かし、介護/医療/福祉の現場で働く対人支援者や事業所向けに


・対人支援者自身のメンタルヘルス講座
・トラブルを未然に防ぐコミュニケーション講座
・困難ケースや苦情対応のケーススタディ
・自ら動く部下を育てる管理者研修
・事業所に合った新人指導プログラムの作成方法
・対人支援者自身が介護の当事者になったときの心構え講座
・若年性認知症の介護者や対人支援者の情報交換会
・他業種同士の連携促進研修

などを行っています。

生活のために入った介護業界が、まさかの天職

私が介護の世界に入ったのは、2人の子育ての真っ最中だった30代後半のことでした。
夫が白血病を患い、私が家計を担わなければならなくなったからです。
「家族を養うために、正社員で働かなければ」という一心で就職活動をし、たまたま条件に合ったのがデイサービス施設でした。

介護の仕事が性に合っていたのか、デイサービスのスタッフとして楽しくやりがいのある日々を過ごし、介護福祉士を取得しました。

デイサービスで6年間勤務した後、腰を痛めたこともあって、ステップアップのためにケアマネージャーの資格を取り、居宅介護支援事業所に転職しました。

介護の現場では、要介護者である利用者さんと接する時間が圧倒的に多いものですが、ケアマネージャーの仕事は、要介護者とその家族が安心して生活ができるよう、医療や行政と調整しながら事業所とのマッチングを行うものです。
多いときは40ケースほどを抱えていたこともあります。

・ヤングケアラー、ダブル介護、トリプル介護、介護と子育ての両立など、見えない問題を抱えていないか
・介護が原因で、他の家族との関係が悪化していないか
・介護で疲弊していることを打ち明けられずに抱え込み、ストレスで手を上げたり、傷つけあったりしていないか
・精神的な疲労に気が付かず、頑張りすぎていないか

要介護者と家族介護者の背景に気を配りながら、様々な関係者との信頼関係を築き、寄り添いながら業務にあたりました。

ケアマネージャーの仕事の中で特にやりがいを感じたのが、担当者会議をはじめとした、チームで連携して利用者さんに関わっていくことです。
介護は、100人いれば100ケースの事情があり、関わる人それぞれにも言い分があります。
「利用者さんとその家族がより良い暮らしをするために、自分たちは今、何ができるか?」というゴールを決めてからスタートすると、皆の表情が変わり、建設的な意見がどんどん出るようになることに喜びを感じました。

「利用者さんの役に立ちたい」「どんなケースでも対応できるケアマネになりたい」との思いから、主任ケアマネージャーの資格を取得し、業務の幅を広げていきました。

また、様々なケースの対応をしていくうちに、介護だけではなく、障害や権利といった福祉の知識が必要な場面も増えてきたため、社会福祉士の国家資格も取りました。
得られた知識や情報が仕事にどんどん活かせると思うと勉強するのが楽しくて、全く苦ではありませんでした。

お金のために始めた介護の仕事でしたが、まさしく天職だったのです。

再び転職した事業所では、管理職を任されました。

実は私は、人に命令したり指導したりするのがあまり得意ではありません。
子育て経験はあるものの、管理職としてのマネジメントや、部下の育成となると気後れしてしまいます。
そこで、部下が自分から動きたくなるような声掛けや指導の方法はないだろうかと模索し、コーチングを学んで仕事に活かしてゆきました。

管理者になると、苦情対応や困難ケースを引き受けることも多いものです。
自分では意識していなかったことですが、コーチングを学んだことで「今、相手がどんなことに困っているのか」にフォーカスし、利用者さんの本当のお困り事や悩みの根幹を自然に引き出せるようになっていました。
トラブルは多種多様ですが、いくつかのパターンがあります。
これらのノウハウを言語化しながら、地域での勉強会や、様々な業務で対人支援に携わる方々が情報交換できる集いを開催し、手応えも感じていました。

自分自身をケアしながら、やりがいを持って働き続けてほしい

介護の現場は、慢性的な人手不足です。

ケアマネージャーになってまず驚いたのが、事務仕事の多さです。
利用者さんや各事業所、行政や医療機関との対応に追われ、書類が後回しになって大慌て。
このような経験は、ケアマネージャーなら誰でも身に覚えがあることでしょう。

せっかく仲間になったケアマネージャーが「介護士時代の方が給料が良かった」と希望を失ってしまったり、事業所と利用者家族との板挟みになって苦しみ、ケアマネージャーそのものを辞めてしまうケースもあり、心を痛めています。

介護の仕事が天職だった私自身、全てが順風満帆だったというわけではありません。

ケアマネージャーの仕事は、線引が難しいものです。
必要以上の業務を抱え込みすぎて心身の調子を崩し、休職を余儀なくされたことがあります。
一度、ぽっきりと心が折れてしまうと、回復するのに年単位の時間がかかるものです。
大好きな仕事から離れざるを得ず、心残りな思いをしました。

その経験から、ケアマネージャーはもちろん、医療/介護/福祉の現場を担う対人支援者こそが、自分自身をケアしなければいけないということを身をもって実感しています。

また、同居していた義母が末期がんを患った際は介護休暇を取って介護や看取りを行いました。
今まさに、若年性認知症を患った義妹を4年間介護している最中です。
加えて、実母の介護をしていた姉ががんで亡くなったため、妹と協力しながら実母のサポートもしています。

自分自身が介護者になったことで「自分はプロなのだから」と責任を感じて必要以上に頑張りすぎてしまったり、家族に頼られすぎて負担を抱え込んでしまったりすることも経験しました。
対人支援者自身が家族介護者として「仕事と介護の両立」を行うのは、本当に難しいのです!
プロとして、仕事として利用者さんと向き合うのとは、全く違う体験をします。

対人支援者の方々が、充実感を持って仕事を続けていけるお手伝いをしたいと思っています。
是非お声がけください。

また、若年性認知症は介護業界の中でも症例が少なく、誰に相談していいかわからない家族介護者や支援者は多いものです。
孤独感を抱えている方や情報を求めている方は、一人で抱え込まずに相談してほしいです。

このような分野でお手伝いします

・対人支援者自身のメンタルヘルス講座
・トラブルを未然に防ぐコミュニケーション講座
・困難ケースや苦情対応のケーススタディ
・自ら動く部下を育てる管理者研修
・事業所に合った新人指導プログラムの作成方法
・対人支援者自身が介護の当事者になったときの心構え講座
・若年性認知症の介護者や対人支援者の情報交換会

 

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